副審不要論

技術の進歩とは我々の想像をはるかに超えるもので、

例えばスマートフォンの普及を10年前に想像できなかったように、

サッカーにおいて様々な技術が導入されるとは考えていなかったサッカーファンは多いはずである。

ブンデスリーガを見ていると際どい場面においてはVARが使用され、

レフェリーがビデオを見ている間に「どうなるんだろう」と不思議とわくわくさせられる。

 

映像技術が格段に上がり、またyoutubeやtwitterなど映像を爆発的に拡散させるツールが普及していることで、

誤審を晒される審判団には気の毒な思いでいっぱいになる。

JリーグでもそのうちVARが導入されると予想している。ただ、VARの導入は審判を助ける代わりに、

審判の仕事を奪うことにつながることも危惧される。



ボールがタッチラインを割ったかどうか。オフサイドの判定。最後にどちらの選手が触ってボールが外に出たのか。

こういったこともそのうち機械が自動判定し、レフェリーに瞬時に伝えるようになるかもしれない。

そしてこれらは今の副審の仕事であるため、もしかすると副審がいらなくなる時代が来るかもしれない。

「昔はね、旗を持って走る審判が2人もいたんだよ」と副審の存在を懐かしむ時代が来てもおかしくはない。

 

実際にビデオで見返してもオフサイドかどうか分からない場面もあるのだから、

副審には非常に高度な仕事が任されているということは確かである。

 

だからこそ、機械に任せるべきである。

どれだけ文句を言う選手でもテクノロジーには従う。テクノロジーは感情を持たないからだ。

温度のない的確な判定には同意せざるを得ないものである。

ブンデスリーガの選手を見ていると、VARの判定に不満を示すものの、

選手の諦めは早いように感じられる。

 

今ある仕事の大半がAIに取って代わられると言われているが、サッカーもその例外ではない。

非常に弱い立場にある審判はリスペクトしなければならない存在であるのだが、

試合には選手や監督、サポーターの熱い感情が激しく絡む。常にリスペクトすることは確かに難しい。

審判にVARという強力なバックがあれば、審判の仕事の正確性は磨かれるかもしれないが、

それと同時に副審の仕事が本当になくなってしまうのではないかということを予想し、

このVAR導入というサッカー界の変革期を見守っていきたい。