目を背けていた順位表をそろそろじっくり見なければならない。
勝負の夏だと意気込んではいたけれどもガンバ大阪は全く勝てず、
奇跡のような5試合連続引き分けという珍事を引き起こした。
リードした試合の終盤でナーバスになるというか、
確かにこれは結果論であるが、時間を使うことに徹するのか、
相手を突き放すゴールを目指すのかというベクトルもブレブレで、
サポーターの不満は溜まっている。
さて、現実を見よう。
昨年の今頃、正直に言ってしまえば、
J2降格するものだと思っていた。
当時は17位で、全く光が見えず、残留争いのライバルである鳥栖にも完敗し、
絶望の淵にいた。
しかし、9連勝の奇跡が起こり順位をうんと上げて残留。
そしてなんともびっくり、いつの間にか残留争いに巻き込まれていた柏レイソルが
最終的に降格した。
最近確かに負けてはいない。先日のマリノス戦は久しぶりの敗戦だと言えば聞こえはいい。
残留争いは、負けて負けてボロボロの状態だという認識があるが、
今のガンバはたくさんの勝ち点を抱えて走っていたつもりが、
ポロポロとあちらこちらに勝ち点をこぼしてしまっていて、
「思ったよりも勝ち点が少ないな。いや、でも悪くないっしょ」という雰囲気がどこかにある。
結局何が言いたいか。
去年ほど降格の危機感がない
と言いたいのである。
これが一番危ない。
私も「よし、現実を見よう」と最近順位表をまじまじと見たのだが、
思ったよりも低い。
すぐ背後にJ2が迫っていて、足を止めてしまえば一気にがんじがらめ。
身動きを取れなくなる位置にまできているではないか。
背筋がゾッとする。
調子の上がらない宇佐美がガンバ降格の危機を救うなんていう
ベタな展開でもいいから、なんでもいいから勝ってくれ。
でないと、本当にこれ、落ちるぞ。