2018 J1第16節 ベガルタ仙台 2-8 横浜F・マリノス
J1再開。暑い日々が続く仙台の街。
久しぶりのリーグ戦ということで、応援にも熱がこもるはずだったが、
ユアスタの仙台サポーターの熱気は8失点という大嵐に吹き飛んだ。
伊藤翔の今季リーグ戦初ゴールを含むハットトリックや、
仲川のスピード、天野の華麗なボールさばきが輝き、
そして飯倉が前半戦の反省からかポジションをやや下げたことも功を奏したのか、
マリノスは面白いようにボールを前に運べた。
扇原と喜田が天野を支え、両SBも効果的に攻撃に絡んだ。
左SB山中の攻撃への絡み方は興味深い。もともと技術の高い選手であるため、
ボランチの位置でボールを受けたとしても、難なく捌ける。
JリーグになかなかいないタイプのSBである。
仙台はちょっとした不運の積み重なりにより、崩壊した試合となってしまった。
CB大岩が失点によく絡んでしまった印象がある。
伊藤にポジション争いで一歩負けて前に入られてゴールを決められたり、
股抜きゴールを許してしまったりと、ほんのわずかな差で守備は決壊するのだという
象徴的な内容だった。
気持ちを切り替えなければならない。
石原にボールが入らないサッカーでは仙台のリズムができるはずがない。
当然頭を切り替えるだろうし、
かつ仙台にはハーフナーマイクと矢島慎也が中断期間に加入したため、
この大敗を引きずる必要はない。
一方、マリノスは流れを引き寄せたら止められない強さがある。
遠藤や仲川のドリブルに相手がうまく対応した場合には
今日のようなサッカーはできないだろうから、その時にどんな手を打つのかが
鍵になる。
野球のようなスコアに驚きはあったが、
リーグ戦は夏の暑さに耐えながらの試合が続く。
ユアスタに足を運んだマリノスサポーターが今夜食べる牛タンは
さぞかしおいしいことだろう。