ガンバ大阪のサイドバック初瀬亮がヴィッセル神戸に完全移籍することが発表された。
この移籍に関してガンバサポーターの多くは眉をひそめる。
ガンバで満足に出場機会を得られなかったが、全く使われなかったわけではない。
両脚を同じ水準で使える若手は、両サイドバックのバックアッパーとして貴重な人材であるはずだった。
ただ、彼に大きな武器はない。
クロスやセットプレーの精度が特別高いわけではない。
スピードは特別なものではないし、華奢な身体では競り合いに勝つことは難しい。守備が得意なわけでもない。
それならば圧倒的なスピードと運動量を誇る藤春を使う判断に至るのは当然である。
初瀬がクラブを出て行くことに対して、激しい嫌悪感を抱くサポーターは少なくない。それは移籍先がヴィッセル神戸であるからかもしれない。
あるいはレギュラーを本気で奪う姿勢を見られないまま去っていかれることに対しての悔しさと怒りが嫌悪感に繋がっているのかもしれない。
どういった理由にせよ、彼に期待していた部分があったために、
ある意味では裏切られたと感じても仕方がない。
中村俊輔に憧れて練習をしたという左足。
彼が神戸で出番を得られるのかはわからないが、
プロの世界の選手の判断である。
ブーイング覚悟の決断であろうから、今から特別彼に対して怒りの言葉を投げることはない。
初瀬が「逃げた」と思うのであれば、それも自由である。
彼に怒っているのなら神戸戦で思う存分ブーイングを浴びせたら良い。ただ、それだけの話である。
でも、期待していた選手でした。残念です。(率直な感想)