2018 J1第3節 川崎フロンターレ 2-0 ガンバ大阪
「4連敗4連敗とは言うけれども、イングランドやコートジボワールに勝ちを計算して試合組んでるわけではないんだよ」
南アフリカW杯直前、岡田前日本代表監督は批判の嵐に晒されていた。
大舞台を前にして結果がついてこない。
セルビア、韓国、イングランド、コートジボワールに4連敗。
サポーターの不満は募っていた。
『4連敗』という言葉の響きにインパクトがあるせいか、
メディアもこぞって岡田ジャパンを批判した。
前述の「勝ちを計算しているわけではない」というコメントはW杯を終えて、
当時を振り返る岡田監督がとある番組で発したものである。
イングランド戦とコートジボワール戦の負けはある意味では想定内だったのである。
ガンバはこの試合でルヴァンカップと合わせて公式戦4連敗。
相変わらず攻撃のバリエーションが乏しく、シュートを打てない。
前半はシュート0であった。
調子の悪い時には運も悪いもので、川崎の先制点ではCKのこぼれ球がネットの足元に溢れる。
シュートブロックにいった長沢の股下を抜けてあっさりと先制点は生まれた。
アデミウソンがボールを持った時には久しぶりの期待感はあったが、
すぐに囲まれてボールロスト。
初先発の井出も自分で打開しようという気迫は見せたが、
なかなかゴール前でプレーはできなかった。
川崎がDFラインでパスを交換している時に、
市丸と遠藤のポジションの合間で中村憲剛や大島がフリーでボールを受けていた。
守備的MFの重要性をガンバサポは今までで最も感じている。
今野、井手口、明神、内田、小椋がいて
守備的MFがベンチに2人も控えていた時代が嘘のようである。
後半に泉澤を投入し、大きなアクセントをつけられるようになったガンバ。
それでもゴール前で決定的な場面はなかなか訪れない。
アデミウソンとファンウィジョにゴール前でビッグチャンスは訪れたが
相手DFに触られてシュートには至っていない。
川崎はカウンターから家長のビューティフルゴールが決まり、追加点。
安定した戦いぶりを見せ、大久保や知念を使うまでもなかった。
ガンバがシーズンの序盤で苦しむことは予想していたことである。
ある意味では鹿島と川崎の勝ちは想定していなかったのである。
メディアは4連敗4連敗と祭り上げるだろうが
これは多くのサポーターにとっては想定内の結果であると信じる。
サポーターは今のところはまだ不満を飲み込もう。
今後はルヴァンカップ浦和戦、リーグの柏、FC東京と試合が続く。
いつまでサポーターの「想定内」は続くだろう。