日本人に注目しすぎのスポーツニュース

欧州CL第1節 トッテナムvsドルトムント 3−1

圧巻の決定力。

ハリーケーンの得点力にため息が出た。狙ってなのか感覚的なものなのか、相手DFの股間を抜いてゴールしてしまうところはザ・ストライカーである。

試合を通じて一番興味を持ったのはトッテナムの右SBオーリエ。大柄のサイドバックである。

味方との関わり方や個人での突破が魅力的であった。ついついJリーグと比べてしまうのだが、日本にこれほどのサイドバックがいるだろうかと思った。

オーバラップは当たり前。クロスの精度がそこそこ高いのも当たり前。それに付随してスピードであったり運動量、フィジカルの強さが絡み合い、その選手のキャラクターを構成する。SBに求められるものは非常に多い。プレーで魅了できる選手はサポーターから愛される。



ドルトムントについては若いプリシッチや上手さのあるヤルモレンコが見ていて面白いと感じた。この試合の中で決定機はドルトムントの方が多かったのではないだろうか。オバメヤンがオンサイドで得点したにも関わらず、オフサイドを取られてしまったのは悔しいところであろう。

日本のスポーツニュースでは当然、日本人のプレーが紹介される。今回のヤルモレンコの得点をアシストしたのは香川だった。そしてニュースは香川のアシストのシーンを中心に流す。

「香川がアシストしたものの、結果的には敗れました。」そういう話の流れになる。世間の人に見せるニュースであるからトッテナムの攻撃がいかに優れていたかを伝えても興味を持たれないかもしれない。仕方ないことである。しかしサッカーファンからすると、「日本人」に特別のこだわりを持ってほしくない。

他の国のことはわからないが、日本は特に自国の選手に注目しすぎなのではないだろうか。

柴崎がテネリフェに移籍した時もDAZNはテネリフェの試合を放送した。放送をするからには実況を担当するアナウンサーがいる。しかも柴崎の出番があるかどうかもわからない状況下で、全く知らない選手たちの試合の実況をしなければならないというのは、ものすごく過酷な仕事ではないか。

日本人に注目することが悪いのではないが、日本では日本人以外に優れた面があったとしてもそれをそぎ落として日本人のみをピックアップしてしまっている。

試合とは関係のないところに話は転がっているが、いい機会である。

スポーツニュースの報道の仕方が変わればスポーツの人気も変わる。

欧州CLが何なのかを知らない人はたくさんいるだろうから、このブランド力のある世界最高峰の大会の魅力を伝えるところから始めてもらいたいものである。