J1第22節 ガンバ大阪 1-1 北海道コンサドーレ札幌
苦しいシーズンとはこんなものである。
長い間1つのクラブを応援していると、当然ながら良いことと悪いことの両方を経験する。
悪いことが起こったとしても下を向かない。いつか必ず笑える日が来るのだから。
…といった悟りを開いてしまうくらいの苦しい状況である。
この札幌戦。パターン化してしまっている悲劇的なエンドを迎えたわけだが、
トータルで見れば勝ち点1を取れてよかったと胸をなでおろすべき試合だった。
主導権は握られ、被決定機は間一髪で凌いで運よく無失点で終盤を迎えた。
長いアディショナルタイムが取られ、すでに嫌な予感はしていた。
守りきり体制に入った宮本監督。あわよくばカウンターで藤春を走らせたいという
考えもあったかもしれないが。
6バックに近い形で守りに入り、ジェイと都倉のツインタワーを警戒する。
そう、わかっていたのだが。
人数は揃っていた。いや、むしろ余っていた。
右サイドから上げられたクロス。
ボールは中央を固めたガンバのDF陣の頭の上を通過し、
ファーサイドで待ち構える都倉の元へ。
都倉対米倉の空中戦。勝負は見えていた。
宮本ガンバはよく先制点を取る。
しかし80分頃から嫌な予感が漂い始める。
出口は見えている。あとはあそこまで歩くだけ。
そこで必ずあのオバケが出るのだ。
そいつに捕まれば持ち帰ろうとしている勝ち点3は
1もしくは0になる。
オバケは絶好のカモを見つけたと喜んで帰り、
また次にそのカモが通りかかる時を待っているのだ。
…というくらいに現実逃避をしてしまうほど苦しい状況なのである。
勝ちたい。