変なタイトルの記事であるが、別にこれは浦和レッズを嫌って書くものではない。
ACLの決勝にJリーグクラブが駒を進めることは非常に誇らしい。
そして、そんなクラブがリーグ戦においては苦しい思いをしていて、
残り数試合という段階においても残留争いから抜け出せない状況にあるというのは信じられない。
現在、浦和は他クラブとは違う日程で試合に臨んでいる。
10/29(火)(第31節)広島 1-1 浦和
11/1(金)(第30節) 鹿島 1-0 浦和
11/5(火)(第32節) 浦和 0-2 川崎
全てはACL決勝のため。
ただでさえ対戦カードが厳しいのに、追い打ちをかけられている。
ここで残念なことは「ACL決勝のため」というのが、
「ACL決勝で勝つため」ではなく、
「ACL決勝進出したが、リーグ戦の日程も消化しなければならないため」となっていることである。
今節のスタメン。川崎相手の残留争いの渦中にあるクラブのスタメンである。
ベストメンバーでないことは誰にでもわかる。
興梠がいないし、宇賀神が3バックの一角。
そして申し訳ないが岩武という知らない選手がいる。
Jリーグの日程を”こなす”ためにはメンバー編成に頭を抱えるのである。
今節の浦和は紅白戦の控え組のメンバーにも見えてしまう。
0-2で早くも第32節を落とし、残り2試合で勝ち点36という微妙な数字。
残留争い組としては、2試合消化の多い浦和の勝ち点を抜くことを当面の目標とするのだろうし、
残留争いのライバルのメンタル面に希望を与えてしまうかもしれない。
決められたことに従うしかないクラブとしては言い訳はできない状況である。
苦しいまま週末のサウジアラビアに向かう。
ACLの決勝戦ではガンバサポーターである私もさすがに浦和を応援する。
日本勢の躍進はライバルクラブであろうと素直に嬉しいものである。
しかしながらここでようやく本題。
浦和がACLで優勝し、なおかつJ1残留を果たした場合、Jリーグにおいての一つの成功例が出来上がってしまう。
それで良いじゃないかという意見もあるだろうし、現在の浦和サポーターの目標はACL優勝&J1残留であるはずだから文句を言われても仕方がないのだけれども、(繰り返すが)浦和が嫌いだからこんなことを言うのではない。
ACL決勝に進む素晴らしいクラブに、厳しいリーグ日程を課すJリーグが許せないのである。
これで浦和が見事にACL優勝&J1残留を成し遂げたらJリーグは味をしめて、
また今後もACL決勝進出クラブに同様のミッションを課すことになるのだ。
ある意味不幸に陥るACL決勝。
これを考え直してもらいたいのであるが、浦和サポーターはどう思っているだろうか。
(またまた繰り返すが)浦和にはACLで優勝してもらいたい。そして来年もJ1で一緒に戦いたい。
まだまだガンバの残留も決まってはいないため偉そうなことは言えないが、
残留争いでベストメンバーも組ませてもらえない浦和がかわいそうで仕方ない。
Jリーグは浦和をどう見ているのだろうか。
「ほら、大丈夫だったでしょ?」なんて顔をJリーグにされては困るから、
浦和はACL優勝とJ1残留を同時に成し遂げてはいけないと言ったのである。
それでも個人的には浦和には
ACL優勝とJ1残留を成し遂げてもらいたいという
この複雑な気持ちわかる人いる?