【J1第30節】 湘南ベルマーレ 0-3 ガンバ大阪
残留争いから抜け出すビッグチャンス。今節は残留争い組が勝ち点を伸ばせず、
密集地帯から抜け出すためには勝ち点3が必須であり、モチベーションは非常に高かった。
宇佐美らしい2ゴール
決して良くはない体勢からでも見事なシュートを放つ宇佐美。
ようやく入った。
夏に帰ってきてから何度か彼らしいミドルシュートは見られたが、
なかなか枠には飛ばなかった。そこで、ようやくである。
2点目のドリブルシュートにしても、余裕が感じられ、自信を取り戻したように見えてサポーターは幸せである。
守備時
宇佐美の守備が問題視されているのは昔からであるが、
前節のFW小野瀬の素晴らしい守備がまだ頭に残っていたため、
改めて「もう少し守備してくれねえかな」と思ってしまった。
宇佐美の守備範囲。
守備のスタート位置が高く、自分のラインをボールが通過すればあとはただ見るだけ。

宇佐美が自分で設定した守備する範囲を超えてしまえばあとは他の選手の仕事。
今節であれば井手口の仕事となった。
守備時は5−3−2。ただでさえ手薄になる中盤の選手が自分の持ち場を離れて
5−2−3のような形にならざるを得ない場面が必ずできる。
しかも今節のアンカーは遠藤大先生である。あまり守備の負担はかけたくない。
結果的には相手が湘南だったから大ピンチを招くこともなく、崩れることもなく無失点に抑えることができた。
梅崎が懸命にチームを鼓舞する姿が印象的であったが、湘南はクラブとしてメンタルの落ち込みようがハンパないような気がした。パワハラ騒動がどれだけ影響したかわからないが、どうしてもこじつけたくなるくらいに覇気がない。
とにかく攻撃の質に助けられた。
65分あたりの宇佐美の見るだけ守備は目に余ったが、そのタイミングで渡邉に交代。
ゴールが素晴らしかったから今日は良し!
守備はいつまでも課題になりそうな宇佐美であった。
湘南監督インタビュー
浮嶋監督は指宿先発の意図を問われ、
「別にガンバ対策というわけではなく、調子が良かったから」とのこと。
ん、マジか。
というのが私の第一の感想。
調子が良い選手を使うことは当たり前かもしれないが、
指宿については明確に高さという武器がある。
ヨングォンや三浦から離れてあえて藤春に近づかせ、
指宿vs藤春のヘディングの競合いをさせてこぼれ球を拾う・・・
なんてことは考えず、ただ調子が良かったから使ったらしい。
調子が良くなかったら使わなかったんかい。
浮嶋さんのことをよく知らないし、今のクラブ事情で監督をやることは本当に大変だとは思うけれども、
監督からも覇気を感じないし、勝手に「この人で湘南魂は守られるのか」なんて余計なことを考えてしまった。
まあ、好転させることは簡単ではない。もちろん。
とりあえず、嬉しい勝ち点3。
宇佐美の2ゴールにヤットさんの安心感。
残留争いから一歩抜け出したことは間違いない。
現地組の方、お疲れ様でした。