【J1第28節】 ガンバ大阪 5-0 北海道コンサドーレ札幌
氣志團効果か。絶対に勝ちたい試合の前半でPK失敗でなーんとなく嫌な感じがあったが、
ハーフタイムのワンナイトカーニバルでスタジアムの空気が温まり、ホームチームに活力を漲らせた。
アデミウソンがPK失敗を取り返すように躍動し、2アシストを決めたかと思うと自らもゴール。
うまいヘディングのゴールはもちろんのこと、アシストも簡単なものではなかった。さすが。
溜まったストレスをサンドバッグをタコ殴りにして発散するように、
これまでの鬱憤を晴らすかのように、5発の花火を打ち上げた。
宇佐美のシュートがようやく入り、ほっとする。
叩かれたボールは無回転気味にゴールのニアサイドを抜いた。
復帰後すぐのゴールは”らしくない”ヘディングだったから、
今回の”らしい”ゴールがようやく復帰ゴールのようにも感じられる。おかえり。ちょっと長かった。
再び3バックになった今節。守備時に矢島倉田井手口の担当範囲が広くて大変そうではあるのだけれども、
3人とも守備で頑張れる選手であるからなんとかやってもらうしかないのかもしれない。
福田がスタメン復帰し、奮闘。身体を張ったボールキープは強い気持ちの表れであるが、
気持ちが強すぎるがあまり、地に着いたボールを頭で触ろうとするのは少し危ないかなあ。
今のところ左サイドは藤春よりも福田を推したい。
今日のメンバー編成で大勝し、遠藤やスサエタを起用していないわけだから選手層は厚い方なのかと今更気づく。
結果が全てを美化する面は確かにあるけれども、3バックの方が福田を使いやすいようにも感じる。
後半の札幌のモチベーション面の影響はあったかもしれないが、歯車がうまく回るとこれだけ心地よいのかと今季数少ない楽しい試合を見ることができた。現地のサポーターは楽しかったでしょう。あのムードの中にいたかった。
残留争いにおいて非常に重要な勝ち点3を最高の形で取ることができ、この土日は心が軽やかである。
ルヴァンカップにも弾みがつくし、残留の可能性がぐっと上がる勝利でもあったし、
何よりもダービー敗戦ショックから脱却できそうでメンタル面の充実にもつながる1戦であった。
これほどの気持ちの良い試合。
“ワンナイト”だけでなく、いつまでも見ていたい。