”普通のJリーガー”宇佐美貴史 【J1第25節 横浜F・マリノス – ガンバ大阪】

【J1第25節】 横浜F・マリノス 3-1 ガンバ大阪

 

「普通のJリーガーにはなりたくない」

おそらく当時チヤホヤの絶頂期にいた宇佐美貴史の言葉を思い出す。

バイエルンに行く前だったか、そのインタビューの時期は思い出せない。

 

ガンバに復帰して数試合に出場したわけだが、

今の宇佐美をサポーターはどう見るか。

三冠の2014年を振り返れば、試合中の周りへの要求を執拗に行っていた気がするが、

今はどうだろうか。

 

普通の日本人フォワードになっていないか。

いや、何を持って「普通」というのかわからないし、

この「普通」は褒め言葉の意味合いではないだろうから、

場合によってはJリーグの立派な「標準レベル」の選手に失礼な表現となってしまうかもしれない。

 

それでもあえて宇佐美自身が表現していた言葉を借りるなら。

今の彼はその「普通」にさえ到達していないのではないだろうか。

昔の悪ガキが大人になって丸くなるように、

プレーまで落ち着いてギラギラ感が失われてしまっては元も子もない。

 

これまでは献身性の乏しさをギラギラ感で補い、

王様のオーラを漂わせ、プレーにムラがありながらも結果を残してきた宇佐美。

しかしながら今は。

 

はっきり言ってしまえば、今の宇佐美をスタメンで使うメリットはない。

渡邊をスタメンで使い、安定したポストプレーで起点になって試合を作ってもらい、

後半に何かしらのスパイスを加えたくなった時に宇佐美を投入するという方がまだ良い気がする。

途中出場で輝く印象もないけれどもねえ。

 

と言った具合に宇佐美宇佐美の内容になってしまったけれども。

 

試合の流れを掴んだところで悪い癖が出てしまい、

ある意味では自滅をしたような今節。

自滅は今に始まった事ではないが、3失点目のキッカケになった東口のスローイングのミス。

ちょうど一年前くらいの磐田戦でも同じようなミスで勝ち点を取りこぼしたことはまだまだ忘れられない。

 

ボールを味方に届ける意識の強い東口だが、

冷静さを欠くところやリスクを背負うプレーが多いことが欠点として挙げられる。

セービングやキャッチングは当然安心してみていられる。

パトリックのヘディングが決まった時にはPC前でガッツポーズをしたのだが、

無情にも旗が上がり、一人恥ずかしい目に。

同点への期待感があっただけに落胆も大きい。

 

小野瀬は守備面も含めて変えのきかない選手に。

強引な突破からの得点はお見事。唯一の希望だ。

 

それにしても前半から全体的に足にボールがついてない感が強くなかったか。

小さなドリブルでも3タッチ目あたりが大きくなって失ってしまう。

それが徐々に停滞感に繋がる。

さすがヤットさん、という試合だったけれども、こういった試合で

しぶとく勝ち点を拾っていかねば残留危うし。残留の安心圏は程遠い。

勝ち点3欲しい。今日では1でも欲しかった。いつ勝つのかね。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です