宮本恒靖王国は崩壊し始めている。

【J1第6節】サンフレッチェ広島 3−0 ガンバ大阪

完敗

タイムアップの笛が鳴ったのを覚えていない。

もっと言えば、広島の3得点目、川辺のゴールですらもほとんど覚えていない。

 

電光石火の2失点。

作れないチャンス。

ボロボロのディフェンス。

 

多くのことに絶望し、「今季もまたダメなのか」と試合の途中から頭を掻きむしっていたために、

後半の記憶がほとんどない。

かと言って、改めてDAZNで振り返る気は無いし、

スポーツニュースを見ることもない。

 

個人的にどん底に突き落とされる1戦だった。

 

三浦を右SBで使うメリットはない

 

ルヴァン杯で試して以降、継続して三浦を右SBで起用していた。

それまでにオジェソクのところがなかなか安定しなかったし、

米倉に守備を期待することも難しいということもあり、

守備を安定させるという点で、納得できる部分もある采配だった。

 

これは応急処置的な采配である。

三浦は川崎戦で得点したもののオーバーラップの質は高いと言えないし、

スピードに自信があるわけではない。

運動量が求められるガンバのSBにシーズンを通して三浦を起用することは得策と言えない。

 

そして致命的な問題がある。

 

失点が減っていないことである。

 

宮本王国は壊れる

 

昨季の怒涛の9連勝で大きな信頼を勝ち取り、

その立ち振る舞いで多くのサポーターを虜にしてきた宮本恒靖。

 

今季の序盤から多くの得点を取り、多くの失点をし、

ある意味で昔の強いガンバとイメージを重ね合わせたくなる部分もあった。

しかしながらこれは、大量失点という大きな問題がいくつかのイメージにより

美化されていただけなのかもしれない。

 

ここ2試合で宮本監督に対する不信感が強まっている大きな原因は選手の使い方である。

交代枠を効果的に使えないし、メンバー編成にテコ入れをしない。

 

可哀想にも敗戦の要因の一つとなっている高をボランチで使い続けることにも疑問がある。

広島戦では前半の早いうちに矢島に変えたが、大きな効果は生まれず。

矢島がバー直撃のシュートを放ったことは明るい材料ではあるが…

 

気の長くないサポーターは既に解任論を掲げているかもしれないが、

それはまだ早すぎる。

ただ、それでも宮本監督が築こうとしている王国は確実に崩壊をし始めている。

 

今野泰幸

 

ガンバの救世主といえばこの男。

ベンチ入りしていながらもなぜか使われない。

状態が万全でないのかもしれないが、

本当にダメな状態ならばベンチにも置けないのでは?と

これも不信感を強める要因となっている。

 

今野が使えない状態であることは、

今野の不調を試合で目の当たりにしないとサポーターは信じられない。

 

負けた試合のベンチに今野がいる。

 

チームが余力を残したまま負けているように見えることに腹がたつのだ。

宮本監督がサポーターを納得させるためには、どうしても今野を起用しなければならない。

そこで本当に今野が足を引っ張るような状態であれば、

高を起用し続ける理由にも納得がいく。

高を育てる為だけに今のような選手起用をしているのならば、

それには私も憤る。

 

王国崩壊を食い止めるために

 

王国崩壊とは、サポーターの不信感が最高潮に達し、解任を叫ぶ声が大多数となることを指す。

そうならないためにまずは三浦をCBに戻し、オジェソクか米倉を右SBで再起用をすること。

そして高をベンチに置いて今野を起用すること。

スタメンに渡邉千真を適度に起用すること。

 

こう言ったことが求められるのかもしれない。

 

現状ではダメだということが宮本監督にもよくわかっているだろうから、

次にどのようなメンバーで臨むのかに注目をしたい。

 

私はこの王国の完成を見届けたい。

 

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