【J1第4節】川崎フロンターレvsガンバ大阪

【J1第4節】川崎フロンターレ 0−1 ガンバ大阪

右SBに三浦弦太

今節のポイントは右SB。

オジェソクでもなく米倉でもなく三浦を起用。

4日前の松本戦(ルヴァン杯)で試していた形をそのまま継続することに。

 

この理由は明白である。

ここまで右サイドの守備の脆さが予想以上に目立ったこと。

2014年からガンバ大阪の右SBは、攻撃的に行くのであれば米倉。

守備的に行くのであればオジェソクという使い分けをしていた。

近年は試合の狙いに関わらずオジェソクを第一候補としてきた。

 

しかしながら開幕から右サイドが不安定で、そこから失点をする場面が目立ったきたことで、

応急処置的な対応で三浦を置いたのであろう。

 

結果的に無失点で終えたのだが、今節で右SB問題が解決したわけではない。

川崎の積極的なアタッカーである長谷川に効果的な突破を許したり、

左SBの車屋に個で打開され、決定的なクロスを上げられるところもあった。

 

右サイドからの攻撃面で迫力を欠いたことはある意味想定内なのであろうが、

後半ATに三浦のゴールが生まれ、起用は吉と出た。

 

アデミウソン無双

90分通してキレキレのアデミウソン。

今季は非常に調子が良く、ドリブルは止められないし、点も取れるし、消える時間も少ない。

川崎に対しても彼の技術とフィジカルは特に輝き、場面場面でのバトルをかなりの確率で制した。

左サイドから中へドリブルで持ち込んだ時に、ウィジョや遠藤、倉田へのパスをチラつかせながら、

時間を作って藤春のオーバーラップを促し、相手の陣形を見ながら逆サイドへ展開することもある。

 

重心の低いドリブルでボールが多少流れたとしても、

相手とイーブンの競り合いであればほぼほぼマイボールにしてしまう。

アデミウソンへの信頼は試合毎に厚くなる。

決勝点もアデミウソンが起点に。バイタルで横にボールを運び倉田へパス。

藤春のオーバーラップのタイミングとぴったり合い、流れるように倉田から藤春へ。

最後は逆サイドでフリーで待っていた三浦が正確なインサイドキックで確実にゴールに流し込む。

 

調子に波のある選手だったが、今季は一味も二味も違うかもしれない。

 

今節のフォーメーションは継続か

三浦を右SB起用した理由として、宮本監督は菅沼のプレーが最近良かったことを挙げた。

菅沼は昨季もピンチヒッターとしての起用がメインだったが、

出場すれば普通にプレーできるし、大きなミスをすることもない。

 

チームの形を何かしらの理由で変えなければならない時に、

レギュラーでなかった選手が危なげなくプレーをしてくれることは非常に心強い。

また、倉田のボランチ起用にしても、これまでもたまにあったが、

複数ポジションをこなせる選手はやはり貴重である。

 

ワントップのファンウィジョが孤立しがちであることは問題の一つ。

サイドからファンウィジョめがけてアーリークロスを上げる形に可能性は感じないが、

まずは守備を整えて、攻撃の形は少しずつ固めていけたら良い。

 

アウェイ川崎戦の勝利は大きい。

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