2019シーズンのJリーグ選手名鑑が発売されると、
いよいよ開幕が近づいてきたなと実感するものであるが、
ここで一つの論争が巻き起こる。
エルゴラかサカダイか
エル・ゴラッソことエルゴラか、
サッカーダイジェストことサカダイか。
結局は好みや直感により、選ぶことになるのだろう。
それでも買って後悔はしたくないという人はいる。
ここで、4つの観点から両書を比較するので、
今まさにエルゴラかサカダイかを迷っている人の参考にしてもらえると幸いである。
それでは、比較スタート。
①特典
今季は内容よりもまず、特典に注目をしたい。
両書とも、嬉しい特典がついてくるのである。
【エルゴラ】
選手名鑑アプリ
スマホやタブレットで選手名鑑を見られる特典。
アプリをダウンロードして、本書の中にあるシリアルコードを入力すれば完了。
遠征に選手名鑑を持って行かずに済むし、スタジアムでアプリを開いて選手名鑑をチェックすることも可能。
購入して袋とじを開いてコードをチェックするのだが、
本屋でこそこそ袋とじを開けているクソガキを見かけたらすぐにブッ飛ばそう。
【サカダイ】
特製クリアファイル
クラブのロゴが入ったクリアファイルがついてくる。
こういうクリアファイルを自分で買うことはないし、ただでもらえるのであれば少しは嬉しいが、
特典として見たところではエルゴラには劣るかもしれない。
ちなみに裏面はこちら。
普通に家で撮った写真であり、写真うつりがよくないのはこちらの責任。
ま、でも、アプリの方が嬉しくね?
エルゴラの勝ち!
②探しやすさ
選手名鑑は1ページから最後まで順番に読むものではない。
自分が調べたいクラブの、調べたい選手を探して読むものであるから、
選手の探しやすさや、ページのレイアウトは重要である。
【エルゴラ】
掲載されているクラブの順番は、都道府県の北からなぞっていくような構成。
つまり、北海道コンサドーレ札幌から始まり、次にベガルタ仙台という順である。
今や絶対的王者の川崎フロンターレサポーターさんは「俺らを一番にしろよ」と
顔を真っ赤にして怒るかもしれない。
そういう順番を気にするのは日本特有なのだろうか。
もしそうなのだとすれば、そういった点も山本昌邦風に言えば「世界基準」を求めていかねばならないかもしれない。
【サカダイ】
掲載されているクラブの順番は、昨季のリーグ順位に基づく。
つまり、川崎フロンターレから始まり、次にサンフレッチェ広島という順である。
ここに異議を唱える人はいない。結果主義の世界において、川崎の現在の強さは誰もを押し黙らせるものがある。
しかし、昨季の記憶を頭から消し去って今季に臨む人にとっては、規則性のない掲載順に困惑するかもしれない。
昨季の記憶を消し去っていない私からしても、少し探しにくさを感じるのだが、これは仕方のないことである。
探しにくいが、納得のいく順番である。
しかし!!
ここでは探しやすさの観点を比べている。
つまり、エルゴラの勝ち!!
③選手紹介
何と言っても重要なのはココ。
選手紹介は両書とも基本的に同じ構成であるが、
少しの違いがあるので、比べてみる。
【エルゴラ】
各選手の経歴を示した欄がある。
何年にどこのクラブにいて何試合に出場しただとか何得点取ったのかがわかるのだが、
エルゴラにはその年毎の監督名が記されている。
どの監督と一緒に仕事をしたのか。ときには知りたくなることがあるものであり、
なかなかありがたい情報掲載である。
【サカダイ】
各選手の経歴欄に、年毎の監督の名前はないが、各選手の顔写真はエルゴラよりも画質が良い。
見比べるとよくわかるが、選手の顔がサカダイの方がより鮮明に写っている。
さらに、各選手の顔写真にはその選手のサインが載っている。
これはファンにとっては嬉しいことである。
選手紹介の前には各クラブのクラブ名やエンブレムの由来が載っており、地味にためになる。
両書ともに選手のアンケートの結果が載っているのだが、ここに好みの問題が出てくる。
私は実際、このアンケートにそれほど興味がない。
サカダイはアンケートの欄が大きく、確かに読みやすい。
エルゴラはアンケートの欄が小さい分、選手の紹介欄が比較的大きく取られている。
本当に好みの問題である。
エルゴラの勝ち!!!
④差別化
選手名鑑であるから、内容は似たり寄ったりである。
その中で、相手にはない特徴を出して差別化を図ることこそが勝つために必要な要素となる…
【エルゴラ】
主審インタビューが見開き2ページに載っている。
Jリーグクラブのサポーターであれば誰もが知る佐藤隆治のインタビューである。
審判の本音を知る機会は少ない。
「審判が好きだとは言えない」などの本音やVARについての意見を聞いた興味深い内容である。
【サカダイ】
審判の紹介ページがある。これはエルゴラも同様であるのだが、サカダイには違うところがある。
なんと、審判にも選手紹介のような紹介コメントが載っているのだ。審判に大きな枠は設けられていないため、
紹介も小さなものなのだが、これは地味に読んでしまうものである。
やはり気になるのは、昨季終盤に強烈なインパクトを与えた柿沼亨(アディショナルタイム18分事件)。
柿沼氏の紹介では、しっかりそのことに触れていてなんとなく好感を持ってしまった。
各審判の推定年俸まで載せてくれたらさらに◯。
難しいところではあるが、わざわざページを設けて主審インタビュー特集を組んでいるのは大きなポイントを与えたい。
エルゴラの勝ち!!!!
結論
比べるとすれば、いろんな点で、個人的にエルゴラが良かったというだけで、
サカダイに不満があるわけではない。エルゴラの方がより満足できる内容であるということである。
偉大な選手は長年活躍してきているので、経歴欄が大きく、その分紹介コメントが3行程度の簡素なものとなってしまうのは致し方のないことなのだろうと両書を見て思った。
それは置いておいて、結局どちらを買うのか。
どちらにも不足はない。
最後のひと押しの材料が何になるかというだけである。
だからこそ、一度本屋でパラパラ立ち読みをして決めるのが一番である。
なんとなくの雰囲気で決めてしまってもいいだろうし、好きな選手の紹介の仕方を読んで、
好みに合う方を選んでしまってもいいだろう。
この記事では一応、両書を比べたわけであるからここで結論を述べるとするならば、
エルゴラを推すことになる。
やっぱり、アプリはいいね!