『みんなで楽しめる!Jサポあるある』 EL GOLAZO編
Jリーグクラブを愛するということ。
サポーターとして日々、クラブに想いを馳せていること。
サポーターという存在は、周りになかなか理解されない。
「趣味」や「サッカー好き」という軽い言葉で定義をされては困るということも、同じサポーターでなければ理解されないだろう。
私はガンバ大阪のサポーターで、かれこれ10年近くJリーグを生活の一部として捉え、過ごしている。
自然と持ち物は青いものが増える。
リーグ戦序盤で試合に勝てなくても「いつものこと」と妙に落ち着いている。
ヤットさんのように飄々として生きていたいと思うし、
ガンバは本当はもっと強いクラブだと信じている。
なんとなくサッカーが好きな人は多い。
海外サッカーのファンで、Jリーグを見下す人も多い。
そして、当然サッカーに興味のない人も多い。
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そんな彼らに、サポーターとして生きる自分の説明をすることは難しい。
「試合があるから」と飲み会の誘いを断ることはしばしば。
怪訝な顔をされようとも、私はそれだけ没頭できるものを持っていることを誇りに思っている。
いや、もはや「没頭」という言葉も似合わない。
やはり、ガンバは生活の一部である。
他クラブのサポーターも、周りにサポーターという生き物を理解してもらえずに
困った経験があるのではないだろうか。
思いを共有できる人でなければサポーターというものは理解されない。
そう、この『Jサポあるある』は、サポーターの感情の共有ができる本なのである。
それと同時に、サポーターでない人に、サポーターとはこんな生き物なのだと説明する本でもある。
J1からJ3までの各クラブの「あるあるネタ」が詰め込まれている。
それに加えてJリーグサポーターのトークの記事や、
ダービー、スタグル、解説者などサポーターにとって馴染みの深い話題がてんこ盛りで、
お酒を飲みながらでも気軽に読める内容となっている。
本書の最後にはあの「全力さん」のインタビューが載っており、
6ページに渡って全力さんの応援スタイルについての話が繰り広げられているのだ。
試合前と試合後の食事や飲料水が決まっているところには、「選手かよ」とツッコミを入れたくなる。
「こんなあるあるもあるのになあ」
「こんなのねえよ」
「確かにこれはあるなあ」
いろんなリアクションをすることになるであろう本書。シーズン開幕前でまだ暇があるだろうから、
今のうちに読んでみてはどうだろうか。
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