なぜ清水vs神戸のアディショナルタイムが19分になったのか

J1第33節 清水エスパルス 3-3 ヴィッセル神戸

 

提示されたアディショナルタイム(AT)は4分だった。

退場者がすでに出ていたものの、4分はいたって普通の時間である。

 

きっかけはAT3分20秒が経過したところだった。

以下にまとめる。

(AT)

【3分20秒】 河井(清水)と橋本(神戸)が競合いで接触。

→両者出血。担架。スタッフがピッチに入り、治療する。

【8分00秒】 試合再開。残り時間は40秒ほどか。

この時点では清水2-3神戸。

清水がパワープレー気味にロングボール。

神戸が跳ね返し、再び清水がロングボールという流れ。

【8分30秒】 清水のボールを神戸GKがキャッチ。

【8分38秒】    時間をかけて高いボールを前線に送る。試合終了の流れ。

しかし、終わらない。清水が再びロングボールを前線へ。

【8分48秒】 ポドルスキと立田が接触。立田が激しく負傷。再び担架。

【12分00秒】  試合再開。時間はほとんどない。

清水が人数をかけて猛攻。

【12分15秒】  鄭大世のヘディングを神戸GKがキャッチ。

【12分25秒】  時間をかけて高いボールを前線に送る。試合終了の流れ。

しかし、終わらない。

清水が前線へ長いボールを送る。神戸がクリアする。

試合終了の笛を吹くタイミングは何度もある。

神戸ベンチは「終わりだろ」アピール。

【13分08秒】 清水が左CKを獲得。

【13分30秒】 CKにゴールキーパーの六反がヘディングで合わせ、土壇場で同点。

【14分15秒】  神戸のキックオフ。

ウェリントンがやけくそでそのままゴールを狙うが、大きく外れる。

ここでも、終わらない。

【14分20秒】  清水は勝ち越しを狙ってボールを前線へ。神戸が対応。

【14分42秒】  清水の左サイドにボールが渡ったところで、ウェリントンがやけくそファウル。

清水のベンチ前であったため、スタッフと神戸の選手が言い合いに。

【15分10秒】  いつの間にかポドルスキと複数の清水スタッフが揉めている。

なだめる選手。激昂する選手。仲裁するスタッフ。唖然とするボールボーイ。

【16分00秒】 小競り合いが落ち着き、柿沼主審は副審と起こった出来事を振り返る。

【17分12秒】  柿沼主審がウェリントンを呼び出す。

小競り合いの際に清水スタッフを突き飛ばしたことで2枚目のイエローカード。

退場。神戸複数選手が抗議。

【17分20秒】 怒るウェリントンをなだめる六反。無情にも突き飛ばされる。

納得できない意思を大きく示しながらウェリントンはピッチを退く。

【18分45秒】 清水の左サイドFKで再開。キッカーは今季で引退する兵働。

【18分50秒】 兵働のキックを神戸DFが跳ね返したところでようやく試合終了。

 

「レフェリーにとってはアンラッキーな試合だった。

アフター気味のファウルやボールに関係のないタックルなど、

(試合が荒れる)芽を摘み取っておかないとこういう試合になる。

審判の方も学んだと思う」

 

試合後の鄭大世の言葉である。

柿沼主審の立ち振る舞いには、困惑の色が濃く表れていた。

非常にかわいそうだとは思ったが、難しいゲームをコントロールしてもらわなければ、

Jリーグの質は上がらない。

主審の動き方によっては、ここまで後味の悪いゲームにはならなかったかもしれない。

 

試合終了の笛をなかなか吹かなかったことから、柿沼主審の混乱ぶりが感じられる。

残り時間がどれほどあるか、ほとんど分かっていなかったのではないだろうか。

 

審判にとっては非常に不運な試合だった。

そこでやはり思った。DAZNで試合後にレフェリーにインタビューしてほしい。





 

 

 

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