初選出のJリーガー2人
キリンチャレンジカップのベネズエラ戦に向けた日本代表メンバーが7日、発表された。
大まかに見るといつものメンバーなのだが、今回の注目は初選出の二人。
横浜F・マリノスの山中亮輔と鹿島アントラーズの鈴木優磨である。
Jリーグを普段から見ていれば当然知っている二人だし、代表に呼ばれたことになんらの疑問もない。
山中亮輔
左サイドバックの選手であるが、マリノスの試合を見ていると全く左サイドバックらしいポジションを取らない。
味方のセンターバックの選手がボールを持てば、通常はタッチライン際まで開いてボールを受けようとするが、
山中はその時にはボランチのような位置にいる。あえて中に入るのだ。左の前線の選手が降りてきて、
通常は左サイドバックの選手が取るであろう位置を埋める。
このポジション取りが面白く、マリノスの試合を見る時には必ず彼のポジショニングに注目をするのだが、
彼のストロングポイントは力強いシュートと足元の技術の高さである。
鋭いミドルシュートを今季何本も決めていて、その点の期待値は当然高いのだが、
彼がボランチのようなポジションを取れる所以はその技術の高さにある。
相手のプレスがかかる位置でボールを受けても簡単には失わない自信があるからこそのポジショニング。
ただ、日本代表の試合でも同じ位置取りできるのだろうか。チームの戦術あってこそのプレーであるので、
もしかしたら普通に左に幅を取る、いつもと違う山中を見ることになるかもしれない。
出場するのであれば、彼の確かな技術とミドルシュートに期待をしたい。
鈴木優磨
鹿島アントラーズの絶対的エース。に今後、ならなければならない選手である。
エースの金崎が移籍した今季、次のエースになるべく進化を遂げ続けている鈴木優磨。
プロデビューした時からFWらしい気迫を見せ、結果を残し、印象的なプレーを見せ続けてきた。
彼の特徴を一言で伝えるのは難しい。
特別スピードがあるわけではないし、特別体が大きいわけではないし、特別技術が優れているわけでもない。
それでも「結果を残す」という最大の魅力が彼にはある。
途中出場でも必ず爪痕を残す選手である。
一目見てわかるように目のギラギラ感には、
絶対的な自信と自分に与えられた使命を全うする覚悟を感じさせるものがある。
海外に行ってもやっていけるだろうなとも感じさせる彼にとって、代表戦は絶好のアピールの機会。
リーグ戦よりもよりギラギラした鈴木優磨を見られるかもしれないことは、楽しみの一つである。