J2に落ちたら◯◯だからいいよね。

日常生活の中で、例えば同僚と話をするときにお互いの趣味の話になることがある。

そのときに私は当然サッカーを見ることが好きだと説明する。

そこで変に意地っ張りな気持ちが働き、

「たまに日本代表の試合を見て騒ぐ」のではなく

「日常的に1つのJリーグクラブを応援している」ということを強調する。

誇れる趣味だからこそ、強調してしまうのかもしれない。

 

それはいいとして、先日、サッカーに興味のない人と最近のガンバについて話をする機会があった。

彼には私がガンバ大阪のサポーターであるということは随分前から話しており、

時折「最近ガンバの調子はどうなの?」と話を振ってくれることがある。

今季の序盤から私が「全然勝てない」という話をしていたから

彼はガンバの調子が悪いということはなんとなく知っている。

 

その話をしたのはガンバが広島に勝って4連勝を達成した直後であったから、

「やっと勝ち始めたからJ2に落ちなくて済むかも」という話をした。

彼は頷き、少しの間を置いて次の質問をした。

 

「J2に落ちたらどうなるの?」

 

意外な質問でとっさに答えが出なかった。

J2に落ちたらどうなるのだろう。

 

2012年にガンバはJ2降格を経験しているから、

あのときは落ちてどうなったのだろうかと考えた。



結果的に「まあ、選手がJ1の他のクラブに移籍してしまうかもしれないからね」と

半ば濁すような形の答えとなってしまった。

 

J1で戦うクラブを見たい。J1で優勝したい。

これらは当たり前のことだと考えていた。

「J2じゃダメなんですか」と聞かれたときに、

サッカーに興味のない人を納得させられる説明ができないことが、

なぜか悔しかった。

 

その彼は質問を続ける。

「J1とJ2ってチームの数同じなの?」

J2の方が4チーム多いから年間では8試合多い。

私がそう答えると、彼はまた頷いて言った。

 

「それなら…試合をいっぱい見られるって考えるとJ2の方がいいのかあ」

 

驚いた。サッカーを観ない人にとってはJ1の試合もJ2の試合も『1つの試合』として

区別がないのである。

サポーターは試合を観られればどのカテゴリでもいいのか。

いや、そんなはずはない。もちろんどんなカテゴリでやることになっても応援し続けるはずだが、

J2よりJ1でプレイする選手たちを観たいのが普通の考え方だと思っていた。

 

ときにはサッカーに興味のない人とサッカーの話をしてみるのもいい。

マニアックで面白みのないことを話すのではなく、

どんな観点から話をするのかということに気を遣えば、

案外話ができるし、相手からも質問をしてくれる。

そこで「そんな風に考えるのか」と驚くことがあるかもしれない。

 

J2に落ちたらJ1よりたくさん試合を観られるからいいよね。

そんな驚くべき言葉を引き出すことになるとは思わなかった。

印象的な出来事だったので、ここに記すことにした。

 

なぜJ2に落ちたくないのか。

あなたはこの質問に迷わず答えられるだろうか。