J1第25節 北海道コンサドーレ札幌 3-1 ヴィッセル神戸
2-0から長沢のゴールで1点差に詰め寄った神戸。
時計は後半34分を指していた。
ポドルスキが前半で退場し、イニエスタは交代でベンチに退いていたが、
同点に追いつく可能性は十分にあった。
しかしながらその4分後の後半38分、意外な裏切り者が現れる。
チャナティップの仕掛けにより得たゴール前でのFK。
キッカーはキックのスペシャリスト福森。
GKのキム・スンギュはゴールポストの前に立ち、慎重に壁を作る。
FKの守備時の当たり前の光景である。
神戸は壁の調整をし、札幌の選手がFKの準備をする。
レフティーの福森はボールの傍らで狙いを定める。
その時、笛が鳴った。
キム・スンギュはまだポストの前にいる。
都倉は水を飲んでいる。
何の笛だろう。もちろん「FK蹴っていいですよ」の合図の笛である。
福森はすかさずガラ空きのゴールにインサイドパス。
GKが慌てて戻るもボールは無情にネットを揺らす。
誤審ではないのだろうが、
主審は明らかに神戸の状況を把握していなかった。
自分のタイミングで笛を吹き、ゴールが決まったためそのまま認めざるを得なかった。
この件、池内主審にインタビューしてほしいなあ。