見覚えのある赤い悪魔 -CB補強問題-

“赤い悪魔”がもがき苦しんでいる。

 

今や”赤い悪魔”はベルギー代表を指す言葉となったが、

ここでは旧”赤い悪魔”のマンチェスター・ユナイテッドを指している。

プレミアリーグ開幕から第3節を終えた時点で、

すでに2敗を喫している。

第2節と第3節で連敗しているわけだが、

どちらも3失点と守備陣が奮わない。

 

夏の補強でモウリーニョはCBの獲得を望んだ。

獲得の噂はいくつかあったものの、いずれも破談や妄想に終わり、

不安を抱えたまま開幕に臨んだ。

それですでにこの有様である。

先日のトッテナム戦だけでも3人のCBが致命的なミスを犯している。

トッテナムの先制点はフィル・ジョーンズがケインをマークしきれずにヘディングを許して生まれた。

ジョーンズはその後足を痛め、リンデロフに交代。

そのリンデロフもセットプレーでケインのマークを外し、フリーでヘディングを許してあわや失点の場面を作った。

また、デヘアへの適当なバックパスを掻っ攫われてまたあわや失点の場面を作った。

そしてスモーリングはルーカス・モウラのドリブルの対応を誤り、3失点目を献上した。

 

全ての失点の責任が彼らにあるわけではないが、

CB獲得問題が浮上していただけに、どうしてもそこを非難したくなることは確かである。

 

満足のいく補強ができなかったフロントを叩き、

試合終盤にはサポーターは悪夢を見るようにうなだれ、

スタジアムは不穏な空気に包まれる。

 

その光景はJリーグで降格圏という沼にハマる青と黒のユニホームのクラブの姿に重なる。

“赤い悪魔”はすでに崖っぷちに立たされている。

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