J1第24節 サガン鳥栖 3-0 ガンバ大阪
残留争い組の直接対決。
ここで勝てば、他会場の結果次第で降格圏脱出もありえた。
アウェイで勝てないし、苦手意識の強いベアスタ。
それでも這ってでも勝ち点3を取らなければならない試合だった。
低調なパフォーマンスの続くファビオを外したことに異論はないが、
三浦と菅沼のコンビもかなり脆い。前半は持ちこたえたが、
後半に音を立てて崩れ落ちた。
PA外でのパス回しでアデミウソンや倉田、遠藤などが絡み、
なんとなくテンポが上がる瞬間はあるのだが、
決定的なチャンスは生まれない。
悪く言えば、ゴール近くでの小細工好きが多いため、
思い切ったプレーが生まれないのだ。
チームの雰囲気が悪いため、選手への不満は余計に募る。
相手のシュートやクロスに顔を背ける癖のある藤春。
彼の避けた顔に当たってコースが変わり、鳥栖の先制点は生まれた。
苦しい場面で無理に繋ごうとする癖のある東口。
好セーブを見せて何度もチームを救ってくれたが、
3失点目の原因は彼のキックからであった。
宮本監督に抜擢された高。
守備面での貢献は大きいが、パスの弱さが気になる。
近くの味方に緩いパスをして相手に引っ掛ける場面が何度かあり、
ボランチとしてチームのパス回しのリズムを作れなかった。
今の高にそこまで求めることは無理があるかもしれないが。
そして倉田を使い続ける意味。
今は全てが悪い方向に向いている。
今日の試合でポジディブな要素が1つでもあっただろうか。
ただ、嬉しいニュースは1つある。
今野の復帰である。同じ時間帯のU-23の試合にOA枠として出場。
前半の3分に先制ゴール。J1ではありえないような相手のミスからだったが、
それを逃さないあたりはさすがである。
心の支えはそれだけであろうか。
降格圏と残留ラインの勝ち点が離れた。
16位の鳥栖との勝ち点は4であり、15位マリノスとは5の差がある。
そして今日の内容。決定機0被決定機たくさんの今日の内容。
いよいよJ2降格が現実味を帯びてきている。
残り10試合。
どん底状態にあるクラブを今野泰幸が救うドラマに期待することとして、
とりあえず前を向こう。