低レベル解説に失望 -W杯決勝-

ロシアW杯決勝 フランス 4-2 クロアチア

 

4年に1度のお祭りが幕を閉じた。

VARの大活躍、前回大会王者ドイツのグループステージ敗退、

エムバペという次世代スター候補の台頭、日本の思わぬ躍進・・・

話題はいくつもある。

 

しかしながらここで話題にしたいのはマイナス面。

W杯の放送をしてくれるのはありがたいのだが、

もう少し興味を持てるような構成やキャスティングができないだろうか。

 

開幕当初からサトミキに痛烈な批判があったが、それは仕方のないこと。

明らかにキャパを超えた仕事を健気にこなす姿は可哀想であった。

人を選ぶ側に責任はある。

 

そして「エムバペ対メッシ」というような

チームスポーツの魅力を無視したキャッチフレーズにはうんざり。

盛り上がらないテーマソング。

小柳ルミ子。

 

ここまではまだ我慢できたのだが、決勝でその我慢は限界を超えた。

「放送解説:山本昌邦、藤田俊哉」

J2のプレーオフ決勝ではない。W杯の決勝である。



もう一度言う。

W杯決勝の解説が山本昌邦と藤田俊哉である。

唖然とした。

紅白歌合戦の司会にキスマイの横尾渉と千賀健永が抜擢されるようなものである。

・・・今の例えは余計である。

 

個人的には岡田武史と戸田和幸がベストである。

 

エムバペのゴールを藤田は

「一振りで決めたって感じですね」と一言でまとめた。

見りゃわかるわ。

後半30分あたりで山本は

「クロアチアはフランスよりも一日休みが少なくて、

しかも3試合延長戦を戦っているので、ここから疲労は出てくる。

交代がポイントですね」と長々と普通のことを言った。

その解説でいくら貰えるか教えてくれ。

 

得点の入る決勝戦は面白かったが、山本と藤田の解説により

その魅力は削がれた。

メディアのレベルが低ければ魅力が伝わらない。

魅力が伝わらないとファンが増えない。

サッカーは面白さに気づかなければ面白くない。

わかりにくいスポーツである。

その「気づき」を与えてくれる人でなければ解説の仕事は務まらない。




 

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