ロシアW杯 グループA エジプト0-1ウルグアイ
開催国ロシアが5発の花火を打ち上げ、開幕戦を華々しく飾った。
サッカーファンがどっぷりとサッカーの湯に浸かり、
そこから抜け出せば睡魔との負けられない戦いを繰り広げる、そんな1ヶ月である。
そして今大会最初の注目カード。
サラー対スアレスという形でメディアは煽るのは当然のことである。
日本メディアが「リヴァプールダービー」なんてことを言わなかったのは救いかもしれない。
CL決勝でサラーが肩を負傷したものの、W杯初戦には間に合うとエジプト代表監督は明言していた。
しかしながらスタメンにサラーの名はない。
先日のベルギーとの強化試合で、
サラー抜きのエジプトが攻撃に迫力を欠くことは明白だった。
予想以上にエジプトは善戦した。
ウルグアイの前線の連携が良くなかったことや
エジプトGKの好セーブ、そして運もどちらかといえばエジプトにあった。
試合は円滑に進み、0-0で迎えた後半37分。
エジプトが3枚目の交代カードを準備。
なんとか失点を0に抑えて、サラーを投入して終盤に攻撃を仕掛ける。
そんなプランなのだろうと誰もが思っていたはずだ。
舞台は整った、はずだった。
そんな思惑は裏切られ、最後の交代カードはラマダンソブヒ。
右サイドハーフを務めていたワルダとの交代である。
呆気にとられた瞬間だった。
その後、ウルグアイが執念の先制ゴール。
そして試合は終わった。
サラーは?
この試合の展開で試合に出場させないということは
状態が万全でなかったということであろう。
サラーが1試合も出場することなく大会を終える可能性が出てきた。
今年、プレミアリーグで大爆発した選手をW杯で観られない可能性があることは
非常に悲しいことである。
あくまで大事をとっただけで、次節は普通に起用されるという可能性ももちろんある。
W杯が始まったなあと実感する試合だった。