齋藤学は今川崎で幸せなのか -「普通」の物足りなさ-

J1第13節 川崎フロンターレ 0-2 FC東京

 

連戦が続くGW。

選手をうまく休ませながらいかに勝ち点を取るか、監督は頭を悩ますところである。

川崎の鬼木監督は好調の東京相手に大きな決断をする。

中村、小林、家長をベンチスタートにしたのだ。

川崎の注目は初先発の齋藤学であった。

 

左サイドに位置する生粋のドリブラーに前半からボールは集まった。

しかし、そこから意外なプレーが生まれたり、圧倒的な存在感が示されることはなかった。

 

斎藤の特徴といえばドリブルである。

パスを主体とする川崎に特徴的なドリブルをする斎藤が加わって

絶妙なアクセントになることを期待してしまうのだが、

案外「普通」であることに物足りなさを感じる。



 

斎藤の移籍はただの移籍ではない。

マリノスを裏切るような形となり、

また移籍先が同じ神奈川県の川崎であることなどから

「一生許さない」と心に決めているサポーターは少なくないと思われる。

 

決して川崎の足を引っ張るようなプレーをしているわけではない。

パス回しに加わり、ボールを持ちすぎず、

ゴールを意識しながらしっかり味方にパスを供給している。

中村や小林が投入されて川崎のパス回しが本格化された時に

斎藤の存在感がめっきり無くなってしまったように、

まだまだフィットしきれていない。

 

家長が時間をかけてフィットしたように、斎藤にも時間が必要である。

時間が経過すれば自然と馴染むのか、

それともいくつかの試行錯誤を経てようやく必要不可欠な選手となるのか、

はたまたフィットせずに終わるのか。

 

期待値が高い選手であるだけに「普通」のままでは誰も納得しない。

斎藤にとっては我慢のときである。




 

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