ミスから学ぶ鹿島の伝統 -小田逸稀-

J1第9節 川崎フロンターレ 4-1 鹿島アントラーズ

力の差がそれほどないチーム同士の試合でも、思わぬ大差がつくことがしばしばある。

試合の分岐点になりうる場面にはミスが付きもので、たった一つのミスが、流れを右から左へ変えてしまうこともある。

怪我人が多く、メンバーのやりくりに頭を悩ます今季の鹿島。対する川崎も思うように流れに乗れない状況が続いていた。



試合後に大きな後悔に苛まれた選手がいる。

鹿島の左SBとして出場した。

2点差を追いかける中で永木の追撃のFKが決まり、流れを引き寄せようと鹿島が気を引き締めたときにそれは起こった。

川崎が前線に出したパスが鹿島のDFラインに流れる。GKが処理してもいいボールだったが、いったん左SBの小田が引き取る。

プレッシャーをかける中村憲剛の存在を確かに意識したはずだが、クオンスンテに弱いバックパス。

すかさず中村がワンタッチでシュート。GKの股を抜いてゴールネットが揺れた瞬間、小田は頭を抱えて崩れ落ちた。

プロ2年目。軽率なミスが起こっても仕方ないが、今回はそのタイミングが最悪に近かった。

その後もう1失点し、さらには昌子が退場し、鹿島サポーターにとっては残念な敗戦となった。

若手にとっては荷が重い状況、厳しい相手、様々な要素はあったが、試合の結果に直結するミスをしたということで本人のメンタルが心配される。

監督や先輩のフォローがあるだろうから心配は無用かもしれないが、いい勉強になったと割り切るべきだろう。



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