前節ジュビロ戦で感動的な初勝利を挙げたその勢いで乗り込んだアウェイ長崎戦。
ここで勝利すれば夢にまで見た連勝。順位を上げられるチャンスが巡ってきたことと、
大変失礼な話ではあるが、「磐田に勝ったから、さすがに長崎にも勝てるのではないか」という
慢心があったことは否定できないかもしれない。
蓋を開けて見れば0−3の惨敗。春の嵐とも謳われた予報通りの強い風雨に苦しんだことは確かであるが、
両チーム条件は同じである。言い訳ができないほどに力がないのである。
第8節を終えて1勝1分6敗。勝ち点4。
自然と比較したくなる2012年はどうだったかというと、
第8節を終えて2勝1分5敗。勝ち点7。この時点で16位だった。
ここでようやくクルピ解任が現実味を帯びてくる。
「今はまだ我慢です。長い目でクルピを信じましょう」と今でも言えるサポーターはどれくらいいるだろう。
得点が欲しい後半のスタートから選手を交代。食野を下げてオジェソクを投入。米倉を前線に上げたのだが、
ここは素直に井出や中村、泉澤を前線に投入してよかったのではないだろうかか。
確かに前半に米倉と藤本のところでパスミスが散見されたが、それを踏まえたとしてもなかなか腑に落ちない采配だった。
今節の負けは大きい。
呑気に構えていたフロントもようやく後任監督探しや夏の補強の準備を始めるかもしれない。
なぜこの惨敗がこれまで以上にショッキングなのか。
それは連勝のチャンスを逃したからであり、
大量失点したからでもあり、
また、今後の可能性の見えないサッカーであったからでもある。
そしてそれ以上に、長崎を心のどこかで「ナメていた」からである。
なぜ「ナメていた」のか。
その理由はクラブ規模の差というよりももっと単純である。
J1の先輩風を吹かせられる唯一の相手だと思っていたからである。
そんな相手から強烈なパンチをくらい、ようやく現実が見えてくるのである。
近々、クルピ解任の報道が出ると思われる。
来週に大阪ダービーを控えるが、今節のようなミス乱発のサッカーをしていては
負けを重ねることは目に見えている。
今節を終えてこの段階で見切りをつけるのか、大阪ダービーまで様子を見るのかわからないが、
すでにシーズンの4分の1を終えている。
残留争いにおいて、1試合の重みは限りなく大きい。2012年はあと1勝していれば降格を免れていた。
補強をしない。現場は監督任せのフロントは自らの恥をリーグ全体に晒しているのだが、ようやく気付いただろうか。
今シーズン、ガンバサポーターに最高の週末は訪れない。
フロントはどう動くだろうか。これでも動かないのならば、殴り込みにいっても良いレベルである。
フロントはサポーターを「ナメている」。