試合終了を告げるホイッスルが鳴るとスタジアムは歓喜に湧き安堵に包まれ、
選手たちはその場に倒れ込み、久しぶりの勝利の喜びをかみしめた。
17試合ぶりのリーグ戦勝利。
これだけ勝てないJ1クラブは珍しい。
勝利試合後恒例のガンバクラップは美しくその場の空気を震わせ、
目を赤く腫らしたサポーターも見えながら、
スタジアムの電気を消すという演出がなかったことも気にならないくらいに
勝利の余韻に浸った。
幸運に見舞われる試合はしばしばある。
磐田が決定機を2つ外すという運が味方したのは、
ガンバのホームの圧力だったのか、勝ちに飢えたサポーターの執念によるものだったのかは
わからないが、とにかく運がなければこの勝利はなかった。
今日は特定の選手についてあれこれと言及する必要はない。
今日は特別な日である。
サポーターがサポーターでいられる理由を再確認した日である。
誰よりも待ちわびた勝利。素直に嬉しい。涙がこぼれる。