ハリルホジッチ日本代表監督を解任し、

西野朗技術委員長を後任に据えた。

W杯2ヶ月前のドタバタ無計画人事である。

この監督交代に対して称賛する声は皆無に等しい。

それはハリルホジッチ監督を全面的に支持しているからというわけではない。アルジェリアを躍進させた実績や、本番でどのような形で臨むのかという点に対して、漠然とした期待を抱いていたことが監督交代の批判の理由であろうか。

諦めるならもっと早く諦めるべきであった。W杯準備のための、先日のマリ戦やウクライナ戦は全く意味のない2試合となってしまった。W杯の準備の仕方がわからず、単に好ましい結果が出ないため、投げやりになってとりあえず監督を代えてしまおうと愚かな考えにも見える。監督交代のタイミングが悪い。

 

ただ、『やってしまったこと』に対してあれこれ嘆いても仕方がない。これからは西野監督がどのようなメンバーを選ぶのか、やり方はある程度引き継ぐのか、そういったところに注目していきたい。

可能性の低い話ではあるが、西野ジャパンがW杯でグループステージ突破を決めたとする。その時点で日本は大騒ぎし、西野監督は救世主として崇められるかもしれない。そして日本サッカー協会は言うかもしれない。監督交代を決断してよかった、と。

日本はW杯が終わるタイミングで次期W杯に向けた代表監督選びを始める。W杯2ヶ月前に監督交代し、本番で成功した例を作ってしまえば、それまでの監督選びは適当でいい風潮ができてしまうのではないだろうか。

しかし、その心配は無用であろう。

ガンバサポーターとして西野さんは応援するが、複雑な心境である。

このニュースは海外でも報道されるだろう。日本サッカーのまさに恥さらしである。