国際親善試合 日本 1-2 ウクライナ
先日のマリ戦と合わせて、日本代表がうまくいっていないことをファンの多くが痛感したはずである。
結果以外のどこに不満があったのか。
真っ先に挙げられるのが、右SBの人材不足だろうか。
マリ戦とウクライナ戦で宇賀神と酒井高徳が起用されたが、どちらも評価を上げるようなプレーは見られなかった。
宇賀神に関しては、普段サッカーを観ない人にとっても哀れな存在に見えただろう。
ただこれは、普段右SBでプレーをしていない選手を起用している監督の責任でもある。
その他には、シュートの少なさやビルドアップ時のミスの多さが目立ち、
W杯に向けて不安を募らせているファンが多い。
しかしながらその一方で、全く別の考え方をしているファンも多い。
南アフリカW杯の例があるではないか!
そう考えるファンは少なくないはずである。
感動を呼んだ南アフリカW杯がもう8年も前のことであることは恐ろしいことであるが、
それは置いておいて。
あの当時の岡田ジャパンは親善試合で4連敗を喫した。
ちょうど今と同じこの時期である。
大会直前にして監督解任論が出ていた中で、日本はシステムとメンバーを変更。
中村俊輔と岡崎をスタメンから外し、本田をワントップにするという驚きの手に打って出た。
結果的に日本はW杯ベスト16に進出。予想外の結果にファンは手のひらをくるりと返した。
この経験の影響は小さくない。
ファンにも選手にも、大会本番ではどうなるかわからないという密かな期待が確かにあるのだ。
それはマリ戦後の長友のツイートからもよくわかる。ツイートはこちら→Yuto Nagatomo/長友佑都
ただ、南アフリカW杯直前と大きく違うことがある。
本大会に選出される可能性が高いメンバーが非常に少ないことである。
この時点でもまだ選手たちはテストをされている。
戦術を考えるよりも、メンバー編成に頭を悩ます時間の割合が大きいのではないだろうか。
今のままでは南アフリカ杯のような夢を見ているのは馬鹿馬鹿しい。
本大会メンバーは5月末に発表される。
日本代表は強くあってほしいし、W杯でベスト8以上に進むところを見たい。
前回のブラジル大会で失望したからこそ、今大会にかける思いは強い。
でも本当に、右SBどうしよう?