不慣れな1点リード

2018 J1第3節 ベガルタ仙台 1-1 ヴィッセル神戸

 

東日本大震災から7年。昨季と同様に被災した経験のある地域のクラブ同士の試合。

当たり前にサッカーをできること、見られることに感謝し、

クラブは地域の人によって成立しているのだということを再認識する日である。

 

開幕から良い滑り出しをした仙台と良くない滑り出しをした神戸の1戦。

 

神戸は前節からメンバー構成を大きく変えた。

CBにチョンウヨン、右SBに伊野波、ボランチに三田が入り、前線には増山が今季初先発した。



前半は仙台らしくない試合展開となった。大黒柱の石原に効果的なボールが入らないのである。

DFラインでボールを回し、板倉が持ち上がって起点となるパスを出す場面は目立った。

 

神戸の攻撃の起点はやはりポドルスキ。ポドルスキは味方の足元に早いパスを出し、

ワンツーをもらいに行き、そこから次の展開に移る。

そのワンツーが失敗してフラストレーションを溜める場面はしばしば見られる。

神戸の先制点はポドルスキから生まれた。左サイドでボールを持つと、

寄せに来たDFに当てないようにグラウンダーのクロス。



中でDFに触られるがそのこぼれを拾った三原がコントロールショット。

美しいゴールが決まり、神戸は今季初めて先手を取る。

 

しかしながら神戸は先手を取ることが少ないためか、後半の試合運びが心もとないものだった。

75分頃から仙台にひたすら押し込まれる。せっかく奪ったボールもすぐに相手に奪われる。

カウンターに近い形で高い位置までボールを運ぶも、追加点を奪いにいくのか、

ある程度自分たちの時間を確保してボールを持つのか、徹底されていない。

 

嫌な流れが続けば得点は入ってしまうものである。

仙台が押し込んで押し込んで石原の同点ゴールが生まれた。

逃げ切るのか、突き放すのか。

判断は難しいがそのベクトルはチームとして同じ方向に向いていなければならない。

 

仙台にとっては気持ちで取った勝ち点1である。

負けられない日に良い形で勝ち点を取れてチームのムードは良い。

引き分けというものは不思議なもので、

◯△◯であれば良いものに見えるし、

●△●であれば印象は悪い。

神戸にとっては嫌な流れを継続する形となってしまった。

ウェリントンの使い方が非常に勿体無い気がするが、

右SBも含めて試行錯誤は続くと思われる。