2018 J1第2節 川崎フロンターレ 1-1 湘南ベルマーレ
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開幕戦で勝ち点3を手にした両者。
川崎がボールを持って湘南が硬く守り、カウンターを狙うという予想通りの展開となった。
家長がボールに触る機会が多く、時には突破を見せて良いアクセントを表現した。
フィジカルが強いため、何でもないような体の当て方でファウルを取られてしまうのは気の毒である。
先制点は彼のクロスから生まれた。左足で上げられたクロスに湘南GK秋元が飛び出す。
その手の前で頭で触った小林の今シーズン初ゴール。
秋元はその他にもクロスに対しての飛び出しを躊躇する場面があったため、
クロスへの対応を改善しなければ今後もまた同じような失点を繰り返すことになるだろう。
チョウ監督が「22歳は若くないから」と決して甘やかすことはないが期待をする大卒ルーキーの松田天馬。
彼のJ1初ゴールは貴重な同点弾となった。
そのゴールが生まれる直前に松田を交代する準備をしていたのだが、すぐに取りやめた。
ルーキーがこの早い時期に得点を取れるとチームの雰囲気は良くなる。
終盤に出場した野田は突破からビッグチャンスを作り出したが、シュートを打つのか中の味方にパスを出すのか、
一瞬のためらいが見えた。結果的にはシュートを打ち、GKに防がれた。
彼がこのチャンスでためらいを見せた要因は川崎CBの谷口のポジショニングであろう。
シュートブロックに行こうとすれば中にいる相手をフリーにしてしまう。
パスを警戒して寄せなければプレッシャーのかからない状態でシュートを打たせてしまう。
そこで、谷口はシュートブロックにもいけるし中の選手のパスコースも切るようなポジショニングをとった。
そして野田の決断を遅らせることに成功。良い守備を見られた。
大久保は今後も交代出場がメインになるだろうか。知念が悪くないプレーを見せているだけに
世代交代の意味も含めてジョーカー起用中心になるかもしれない。ただ、後半途中から大久保が出てくると脅威である。
湘南がよく粘ったゲームで見応えがあった。お互いに勝ち点3を取れたゲームだったし、
家長が今年も光るのだろうという予感を感じさせ、松田も期待感をのぞかせた。
ある意味では妥当なドローだったかもしれない。