【2018シーズン展望 その18】
Jリーグクラブはスポンサーに支えられている。
資金の少ないクラブであれば、スポンサー契約を1つ勝ち取るだけでも大変な苦労がかかる。
巨額な赤字を抱え、クラブ存続の危機が噂されたころ、立ち上がった男がいた。
高田明である。
ジャパネットたかたの元社長ということで抜群な知名度を誇る人物であり、
昨季の序盤はそのニュースが話題となった。
そしてそこから”まさかの”J1自動昇格が決まった。
J2はJ1以上に順位争いが激しく、予想が難しい。真っ先に昇格の候補に上がるのが
湘南や名古屋、福岡、松本、千葉などであった。
そのため(というのは言い訳がましくて申し訳ないが)、
卓越した技術を兼ね備えて面白いプレーを見せる幸野志有人くらいしか知らないのが現状である。
ファンマという外国人FWの存在は知っていたが、
彼がスペイン国籍であることも選手名鑑を見て知ったほどである。
今季は、長崎にゆかりのある選手を補強した。徳永や中村北斗、徳重である。
その他には鈴木武蔵や昨季終盤にガンバで出場機会を得られた中原らを加えた。
J1の選手たちのほとんどが長崎とは初対戦することになるだろうし、
事前にプレーの分析をして対策を練ったとしても、実際に試合をしてみなければわからないことはたくさんある。
ある意味では一番怖いクラブかもしれない。
今季の目標は、現実的には残留だろう。
日韓ワールドカップで日本が決勝トーナメントに進出が決定し、
その時の会見でトルシエ日本代表監督が「ここからはご褒美だ」というニュアンスの発言をした。
その時点で決勝トーナメント出場という大きな目標を達成したのだから、あとは気楽に臨もうという
ことだったのかもしれない。
長崎はこれに似た考えを持ってはいないはずであるとは思うが、J1初挑戦の選手たちがいるため、
入念な準備に取り組み、開幕を迎えてほしい。
これから未知のステージでの戦いが始まる。
昨季のように長崎の快進撃が見られるか、注目したい。