【2018シーズン展望 その13】
サポーターにとっては拍子抜けのオフとなった。
昨季、無力という絶望を味わったクラブに対して期待することは
J1優勝争いに再び加われる戦力を整えることだった。
矢島と菅沼を獲得し、彼らは間違いなく戦力になると考えられるが、
極度の得点力不足解消は期待できない。
今季の話題はクルピが就任したことである。
未だに通訳を含めてセレッソ大阪のイメージが拭えないのは確かであるが、
攻撃的なガンバを取り戻すと意気込む新指揮官に魅力はある。
成績とは裏腹に日本代表の数の多さではリーグトップのガンバ大阪。
今季はワールドカップシーズンであるため、代表選出に向けて選手の士気は高い。
今季、優勝争いに加わるキーマンとして、もちろん何人もの選手が挙げられるが、
ここではアデミウソンを取り上げる。
ストライカー不足に悩むクラブの救世主となるべき選手である。
どこのポジションでプレーするのかわからないが、昨季は彼がフル稼働できていれば、
あれほど成績が落ち込むことはなかっただろう。
重心の低さを保ったままのドリブルやパス、シュートはどれも一級品で、
味方と呼吸を合わせるプレーも苦にしない。
変な言い方ではあるが、やる気を出してくれれば相手にとって一番の脅威となる選手である。
昨季と同じ過ちを繰り返せば、残留争いに巻き込まれてもおかしくはない。
タイトルとサポーターの信頼の『奪還』に向けたシーズンはどのような幕開けを迎えるだろうか。