Jリーグアジアチャレンジ ムアントン 0-1 広島
城福監督就任の広島。
昨シーズンは残留争いに加わり、チームとしてどのようにスタートを切るのかに
注目が集まる。
3バックと4バック両方考えられたが、4バックで臨んだ。
守備面の期待なのか、丹羽を右SBで使う。昨シーズンもそうだったのだが、
あまり効果的ではない。積極的なオーバーラップした時の精度は見るからに低い。
今季加入の馬渡も起用できるとは思うのだが、今後見ていきたい。
中盤の期待は大きくなって帰ってきた川辺だろう。
大きな役割を任せて青山と共にゲームをコントロールさせることもできるかもしれない。
前線の選択肢は比較的多い。渡、パトリック、工藤、ティーラシン…大爆発とはいかないまでも、
少しは攻撃のイメージが膨らむ。
パトリックの武器の1つが相手背後へのランニングなのだが、
広島はパトリックを走らせる攻撃を積極的には仕掛けない。
ガンバでは一時期「戦術パトリック」と言わしめるほど、パトリックは背後に抜け出し、
相手のラインを下げさせた。
始まったばかりの城福広島。堅実にチームを作り上げていくことに期待する。
余談ではあるが、この試合の会場はムアントンのホームだった。
そのホームの観客の反応のレベルが驚くほど低かった。
ゴールの匂いがしたり、選手が激しくぶつかった時にのみ、盛り上がる。
それ以外はほとんど声が聞こえない。選手の声がマイクに拾われるほどであった。
タイと日本がサッカー面で交流を深め始めている以上、お互いのリーグを盛り上げるためには、
観客の反応と雰囲気作りは非常に重要な要素となると、ふと感じた。