質の違いで押し切った鹿島

いばらきサッカーフェスティバル 水戸 3-4 鹿島

毎年恒例のプレシーズンマッチ。

大会史上過去最多9000人近くの観客が駆けつけた。

観客の1番の関心は内田篤人のプレーだろう。

内田は先発し、80分に退いた。

赤いユニホームに身を包み、左目にかかる黒髪を揺らせながらオーバーラップを仕掛け、

クロスを供給する姿に懐かしさを覚えた。彼が相手選手と接触し、足を押さえてうずくまるたびに

ファンはヒヤヒヤしたものだろう。

 

水戸が予想以上にアグレッシブに戦い、鹿島のやや淡白な守備の隙を突いた。

試合は勝ったものの、勢いと得られた収穫の大きさは水戸の方が優った。

中盤から右サイドに展開し、ワンタッチでの低空のアーリークロスに

鹿島が為す術もなかった水戸の2点目はわかりやすい場面である。

 

東京Vから移籍の安西が1G1Aと逆転勝利に絡んでいるのだが、

安西のゴールシーンを見るとよくわかるのだが、

水戸GKがシュートに対して構えていないのである。

J1ではまず止められている。そのような選手の質の違いで押し切った形にはなるのだが、

鹿島のメンタリティーからすれば、どのような形でもとにかく勝つことが重要なのだろう。

 

ACLに向けた準備期間は長くない。昨年最終節での悔しさを晴らすための準備と、

昨年からのチームとしての成熟に期待し、今年も強い鹿島を見たいと思うのである。



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