ホーム最終戦。形だけのセレモニー

ホーム最終節。札幌戦。

案の定、負け。

他会場では鹿島が勝てば優勝という大事な試合を迎えていたり、広島や清水、甲府、大宮が残留をかけた緊張感に縛られた一戦を迎えていた。同時キックオフだと他会場のチェックに忙しい。

残留を確定させた札幌とガンバの試合など世間からすれば興味を持たれない試合であり、特定の応援クラブを持たない層は誰も気に留めない試合である。そしてその気に留めなかった彼らの判断は正しい。

ガンバの魅力は何だったか。

思い出すところから始めなければならない。

ディフェンスラインでパスを回して大まかに裏にボールを蹴る。もしくは適当なターゲットに曖昧なパスを送り、その選手が運良くポストプレーすることもあれば、インターセプトされることもある。

ビックチャンスは皆無。

セットプレーから失点し、見事に札幌サポーターに充実した大阪旅行をプレゼントしてしまうこととなった。

試合後にはセレモニーが開かれる。

黄金の脚賞を形だけ決め、遠藤のスピーチ。その後に長谷川健太のスピーチ。

 

「長谷川監督のスピーチです」のアナウンスにサポーターからは当然の大ブーイング。マイクの前に立った長谷川健太はブーイングをじっくり味わうように間を置いた。

「選手はよく頑張ってくれました。私の指導力のなさだと思います。これで快く5年間に幕を閉じることができると思っています。」

何が快いのかわからない。何も伝わらないスピーチだったことは確かである。

メディアが移籍の可能性を報じている遠藤は、スピーチの中で「来年はタイトルを獲る」という残留宣言にも近い言葉を発した。

 

ホーム最終戦ということで、仕方なくセレモニーをやった感じはあった。

長谷川健太がクラブの功労者であることは間違いない。5年間という短くない期間クラブに携わり、タイトルを獲得し、若手を使って代表に送り出した彼と、もう少し良いお別れの仕方があったのではないかと思う部分はある。

それでもサッカーは結果が全てであり、サポーターが何をどう受け取るかは自由である。

来シーズン、長谷川健太は違うクラブの監督になっていて、再び大きなブーイングを浴びせることになるかもしれない。それはそれで何も問題はないのであるが、彼がクラブにもたらしてくれたものは小さくなかったことを忘れないでおきたい。