「新潟は引き分け以下でJ2降格が決まります。」
実況が力強く何度も何度も訴えたように、新潟には言葉通り、後がない。
ただ、ガンバや磐田に”まさかの”勝利をしたように、チームは好調なのである。
その火事場の馬鹿力は今節の鳥栖戦でも発揮された。
積極的にシュートを放ち、前線からプレッシャーをかけて気持ちの入ったプレーは要所要所に見られた。
試合終盤に失点のピンチを何度か招いたが間一髪で凌いだ。新潟サポーターは何度も肝を冷やしたことだろう。
結果的に今節も勝利し、残留の望みをつないだ。
厳しい状況は変わらないのだが、サポーターは今シーズンがどのような結果に終わろうと、来年もアルビレックス新潟についていくだろう。
ここまで選手に気持ちを見せられたら他サポでも熱いものが込み上げる。
ガンバの2012年の苦しみを未だに覚えているがゆえに同情のような気持ちもあるのかもしれない。新潟さんには迷惑かもしれないが。
心を打つプレーを見せることこそプロの仕事であると改めて考える。